3Sセグメント工法
(公益社団法人 日本下水道協会 II類資器材登録商品)

透明・軽量のセグメントで確実施工
耐震性に優れた部材を使用

この工法では、透明・軽量なプラスチック製のセグメント材を既設人孔入口から人力にて搬入し、既設管きょ内で規定の場所に運搬した後、ボルトナットで組み立てます。その後、既設管きょとの隙間に3S充填材を注入、3Sセグメント材・3S充填材・既設管を一体化させた複合管を構築する技術です。3Sセグメント工法なら、老朽化した下水道管きょの形状・サイズに合わせた施工が可能です。"

技術資料

・3Sセグメント工法 技術資料(2022年12月版)

積算資料

・3Sセグメント工法 積算資料(2023年4月版)

建設技術審査証明書

・3Sセグメント工法 建設技術審査証明書(有効期限2029年3月31日)

特徴

施工準備が容易

大型や特殊な機械は不要です。最小限の範囲内で、人孔入口からのセグメント、およびツールの搬入が可能になります。これにより、従来の工法に比べて施工の準備や手間が大幅に削減されました。

確実な施工

プラスチック製の透明なセグメントを使用することによって、充填材の注入状況が目視で確認できます。余分な作業が減り、スムーズな施工が可能です。また、完成した管きょは新管と同等以上の強度を確保できます。

施工の柔軟性

まっすぐな形だけではない下水道工事において、曲線や屈曲への施工にも対応しています。また、2方向からの同時施行も可能です。現場の状況や用途によってセグメント充填材も適切なものを選べます。

既存管の稼働状況への影響が少ない

水を止めることが難しい下水道工事において、供用化での施工が可能です。また、一時中断しての分割作業も可能なため、少ない人員や限られた工事期間へも対応できます。3Sセグメント工法は部分的な更生も可能です。

施工実例

円形管
矩形きょ
二次覆工(シールド)
馬蹄形

適用範囲・施工性

本管

(本管)

適用範囲
管 種 鉄筋コンクリート管
形 状 円形 非円形(矩形、馬蹄形)
管 径 800~3,000mmm 短辺 1,000mm以上
長辺 6,200mm以下
施工延長 制限なし

施工性

施工性
形 状 円形 非円形(矩形、馬蹄形)
継手部管ズレ段差 20~70mm 呼び径の2%
継手部管隙間 150mm
継手部屈曲角 最大20° 最大17°
下水供用下
(流水施工)
水深 呼び径800~1,500 : 呼び径30%以下
呼び径1,650~3,000 : 50cm以下
流速 水深30cm以内 : 1.0m/sec以下
水深30cm超 : 0.2m/sec以下
分割施工 底部および上部
上下流同時組立 二口施工
曲線半径 R=3.2m以上
資材重量 1部材4kg以内、人孔口環φ600より搬入可能上
占有作業帯 組立時 : 最小22.5m2 標準30.0m2
充填注入時:35.0m2
充填材注入 目視確認可能